沖縄のカエル達はどんな環境に生息しているのか。その事例を少しだけですが紹介します。各種の解説だけではイメージしにくい生息場所の雰囲気を感じて頂ければと思います。
● 沖縄島(本島中南部)の生息環境 ● やんばるの生息環境 ● 八重山の生息環境 ● 宮古島の生息環境
● 沖縄島中南部の生息環境
沖縄本島中南部は低平です。高い所でも海抜100mから150m程度です。ほとんどが市街地や耕作地などとして利用されています。所々わずかに木々が生えているだけです。市街地でもヌマガエル、オキナワアオガエル、リュウキュウカジカガエル、ヒメアマガエルが生息しています。
南部の御嶽(うたき)林の窪地に雨水が溜まった池、南部の大きな湧水地です。池周辺にはオキナワアオガエル、ヒメアマガエル、水が流れている遊水池ではリュウキュウカジカガエルなどが見られます。沖縄島の中南部に残っている緑地はあまり多くありません。大きな公園、河岸の崖、急斜面、御嶽、城跡などに残された程度です。
● 沖縄島やんばるの生息環境
北部の森林はやんばる国立公園に指定されています。また2021年に奄美大島、徳之島、西表島の森と共に世界自然遺産登録が決定しました。山地の谷は渓流となっており、渓流周辺に生息するリュウキュウアカガエル、オキナワイシカワガエル、ハナサキガエル、ホルストガエル、ナミエガエルが生息しています。