ヨウラクラン

ラン科

Oberonia japonica

沖縄県レッドデータ:情報不足

使用機材
ボディ:Nikon D3
レンズ:Nikon AF Micro Nikkor 105mm f2.8
その他:ストロボ使用

ヨウラクラン Oberonia japonica

ヨウラクランは、宮城県以南、琉球列島、台湾などに分布、沖縄県内では、久米島、沖縄島、石垣島、西表島、魚釣島などに分布するようです。湿度が高い森林内の、樹上の高い場所に着生しています。やんばるでは、8月の下旬から9月上旬に花を確認しています。垂れている花の部分が5cm前後、拡大した花の唇弁が1mm程度ではないでしょうか。とても小さな花を咲かせるランです。樹上に着生しており、植物体がさほど大きくないので、なかなか見つけにくいランです。また他のヨウラクラン類との見分けがつけにくく、開花した花を精査しないと、同定できないかと思います。
クスクスヨウラクラン(アリサンヨウラクラン)は、(社)家の光協会の「野生ラン」という図鑑に、「唇弁は萼片の約2倍長く」とありますので、アリサンヨウラクランではないようです。またオオバヨウラクランは同書に、「中央列片はわずかに2裂状」とあります。写真でみると中央裂片が3裂していますので、ヨウラクランと同定しました。
私は、ヤンバルの1箇所でのみ確認しただけです。たまたま花の時期に、鳥を双眼鏡で見ていて気がつきました。確認した場所では、複数の木に着生していました。ほとんどが木の高いところに密集して着生しており、撮影が難しい状態でした。この写真の個体は少し低い所に着生しており、伸ばした三脚を踏み台にしてどうにか撮影しました。