タブガワムヨウラン

ラン科

Lecanorchis tabugawaensis

レッドデータなどの指定なし

使用機材
ボディ:Nikon D750
レンズ:TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di (MODEL 272ENⅡ)
その他:ストロボ使用

タブガワムヨウラン Lecanorchis tabugawaensis

 タブガワムヨウランは2016年に屋久島の椨川(たぶがわ)という場所で発見されて記載されたランです。その後、五島列島の福江島にも分布することが確認されていました。2017年に管理人がやんばるの森にも分布する事を初めて発見しました。写真の株は、2017年の秋にやんばるの森で初めて発見した際に撮影したものです。近縁なムロトムヨウランにそっくりです。花は唇弁が淡い紫色をしています。
 タブガワムヨウランもムロトムヨウランと同様に光合成をしない菌従属栄養植物です。開花時期から結実時期以外、地上部が無いようです。光合成をしないため葉もありません。葉が無い事もあり、花が咲いていないと種名を同定するのが困難なランです。タブガワムヨウランは、同属のムロトムヨウランなどに似ているため、これまでなかなか発見されていなかったと思われます。今後、琉球列島のいろんな島で見つかる可能性があります。
やんばるの森の中でも、比較的自然性が高い森の林床で開花していました。2017年に発見されたばかりのため、やんばるので生育状況は不明ですが、あまり生育数が多くないと考えられます。 タブガワムヨウランをやんばるで確認された事を報告する植物地理・分類研究に載った報文はこちらでご覧頂けます。