クロムヨウラン

ラン科

Lecanorchis nigricans

沖縄県レッドデータブック:絶滅危惧ⅠA類

使用機材
ボディ:Nikon D3
レンズ:Nikon AF Micro Nikkor 105mm f2.8
その他:ストロボ使用

クロムヨウラン Lecanorchis nigricans

クロムヨウランは、本州の一部、四国、九州、奄美大島、沖縄島、西表島などに分布するようです。山地の森林内に生育します。林床に生育し、落葉の下から生えています。高さ20cm程度になる菌従属栄養植物(腐性ラン)で光合成をせず、普通の植物のような葉がありません。梅雨の頃地上部が伸びてきて、初夏に花を咲かせます。やんばるの森では比較的あちこちに生育し、個体数も少なくないようです。林道近くの林床でも見られます。菌従属栄養植物(腐性ラン)であるため葉が無く、初夏以外は確認が難しいため生育状況を把握しにくいためと考えられます。
初夏であれば蕾は容易に確認できるのですが、開花に巡り会うのに苦労しました。萼片や花弁が15mm程度の小さな花を咲かせていました。写真は、朝6時~7時頃に撮影したものです。早朝開花し、花は午前中で閉じてしまいました。