ヒメアマガエルは、体長2~3cm程度、日本で一番小さなカエルです。菱形にちかい独特の体型で、茶褐色の背中に模様があります。これまで八重山諸島産も同一種とされていましたが、2020年に八重山産がヤエヤマヒメアマガエル Microhyla kuramotoi として記載されました。ヒメアマガエル Microhyla okinavensis の分布は宮古諸島から奄美諸島となります。
リュウキュウカジカガエルとともに市街地にも生息する最もポピュラーなカエルです。山地森林の林縁から市街地まで、様々な場所で見ることができます。アパートの敷地にある狭い植栽帯で鳴いている事もあります。池、水たまり、湿地、側溝に溜まった水など、止水環境で繁殖します。暖かい時季に繁殖します。特に雨が降った後は、沢山の個体が池の周りなどで鳴いています。雨が降った後は、耳鳴りがするほど多くのカエル達が集まって鳴いています。ガタタタタタッと大きな声です。全身を膨らまし、必死でなく姿が愛らしいカエルです。鳴き声を聞く機会は多いのですが、草藪の中や落ち葉の下などで鳴くため、なかなか姿が見つかりません。
オタマジャクシも独特の姿です。体が半透明で、水面を集団でプカプカ浮きながら泳いでいます。オタマジャクシの動画がありますのでご覧下さい。